結局転職を成功させるために、何が必要だったのか
私の転職活動ですが、結果的に2ヶ月間程かかりましたが内定を3社頂くことができまして、退職の意志を伝えてから無事1ヶ月後には新しい職場に移ることができました。短期間でそれなりの結果を出し、自分の理想に近い職場に入ることが出来た理由を、自分なりに3つのポイントで分析をしました。
◎悩みを相談できる相手を作ること
転職活動には多大なエネルギーが必要ですし、思った通りに物事が進むといったことはまずありません。
その活動の中では多大なストレスがかかりますし、試験と違ってこれといった回答があるわけではありません。客観的に見て自分が正しいことを言っていても、所詮は相性なので、場合によっては相手の気分次第で面接が上手くいかないこともしょっちゅうです。
新卒の就職活動次以上に精神的に追い込まれることもありますし、何度も書類で落ちると「自分は他人に必要とされていない人間なのではないか、これまでの社会人生活で自分は何も成し遂げてこなかったのか」など自己否定に走ってしまう人もいるものです。
しかしそんなことはありません。
社会人として10年近く給料をもらえてきたのですから、絶対に一定の能力はあるのです。
自分を信じて活動していくしか無いのですが、そんな時は弱音を吐ける相手、相談に乗ってもらえる相手を作るようにしましょう。
最も自分が弱音を吐きやすい相手は親でした。正直彼女にはそんな弱い部分は見せられなかたのですが、親の前では電話で本音を言いました。でも黙って聞いてくれるだけでありがたかったです。
友人や同僚でも相談できる人がいるならばどんどん相談しましょう。
同じ会社から転職していった人にもアドバイスを貰って随分参考になりました。またエージェントも転職経験者を何人も見てきているプロですから、どんどん不安な気持ちを打ち明けてアドバイスを貰うようにしましょう。
実践的な解決法でも、単なり気晴らしでも良いです。とにかく自分一人で抱え込むことはないようにしましょう。
参考:転職は誰に相談したらいいのか | 山崎元の転機晴朗 |転職ならDODA(デューダ)
◎30代の転職はキャリアを生かせる場所に行かないと良い職場にいけない
キャリアの形成と、自分の経験を活かせる転職先を選ぶというのも、非常に重要なポイントです。
やはり10年間近く働いてきて、全く関係のない職種に移るというのは良い選択肢ではありません。
新卒と同じスタートラインに立ってやり直すことになりますし、もらえる給料も新卒と同じものを提示されても文句をいえません。むしろ吸収力がないだけ新卒の社員より劣ることもあるでしょう。
なにより志望動機や自己PRに全く説得力が生まれません。
これまでの仕事でこうしてきたから御社でもその力を活かせる、これまでこういった仕事をしてきたが、この会社でならもっと大きなことを成し遂げ、会社に貢献できるといっても、全くの未経験では嘘八百にしか聞こえないでしょう。そうならないために、今あるキャリアを活かして就ける職場選びをするようにしましょう。
キャリアを活かせば元いた会社より大きな会社、待遇の良い会社に行ける可能性も生まれてきますが、未経験の場合は良くて今の会社よりもやや下、最悪の場合は最低の待遇の会社に苦し紛れに応募して採用された、なんてことになることもあります。
今更ブラック企業の働くのはまっぴらごめんですから、業界内でも評判の良い会社などを選んでいきましょう。
そして自己分析を行い、自分の強みは何か、どうやって困難に立ち向かってきたかなど自己アピールできる点を洗い出していき、面接でもその強みを持って、会社に貢献できることを具体的に言えれば、採用はぐっと近くなります。自分という商品を売り込むと思って、相手を口説くぐらいのつもりで面接には臨みましょう。
◎場数は踏んでおくに越したことはない
また面接はどうしても緊張しますし、緊張していなかったつもりでも「あの質問にはこう返せば良かった・・・」「これを言い忘れた」という後悔は必ずつきまといます。
100%自分を出せた面接というのはなかなか無いですが、訓練を積んでいけば人間少しずつ学習していくものです。
中途採用の面接官は、専門部署である人事が一次面接で出てくることが多いですが、2次以降は現場の人間、自分が一緒に働く上司が出てくることもあります。そういった人は面接官としての経験が人事ほどありませんから、面接での質問内容も割とワンパターンです。だから受けがいい回答内容や、ここはこうが言ってはいけないという回答パターンも分かってきます。
もちろん臨機応変に対応する能力も必要ですが、場数を踏んでおけば相手の考えることもなんとなくわかってくるので、受けの良さそうな回答を自然と話せるようになります。
まあ求人を「もっと良い物がくるかもしれない」とか思ってエージェントに断りばかり入れていると、エージェントも「この人は本気で転職をする気がないな」と判断してすぐに案件を紹介されなくなってしまいます。
できるものならば本命企業はできるだけ後回しにして、それほど志望度合いが高くない企業の面接で経験を積んでから受けたいところですが、まあそんなに上手くいくことはないでしょうね。
転職の成功を導き出すために裏技的なものはないと思います。
あくまでも基本を守って、その基本が何個守れているかで転職の成否も左右されるのではないでしょうか。やっぱり内定を貰える人は複数もらえますし、もらえない人は全くもらえなくて苦労するものです。
漫然と20,30受けるだけでは、本来活躍できる実力を持っている人でも内定がもらえないこともあります。1回1回の反省を次につなげていくようにしましょう。
30代ならではの、面接での振る舞いとは
30代の転職面接ともなると、それなりの振る舞い求められます。自分の想定外の質問を聞かれた時も、慌てずに切り返すことができて、多少の圧迫感のある質問でも何事も内容に受け流す、その人の経験や場慣れしているかどうかを見られるのです。
言葉遣いや服装がしっかりしていることはもちろんですが、社会人経験の量と質、その両方を面接を通して判断されるのです。
◎問題の解決法を通して、自分の人間性を見られる
面接ではノックを2回する、手は軽い握りこぶしで膝の上に置く、笑みは絶やさないようにする、このようなことはハウツー本を読めばすぐにわかります。
それ以外の面で他の候補者と差別化をしなくてはいけません。
私もこの転職活動の中で何十回と面接をしましたが、やはり30代の人間が面接を通して見られるポイントは、その約10年ほどの社会人経験の中で、困難をどのように解決してきたか、という部分だと感じました。
圧迫面接というのも、困難な状況の一つですし、仕事をしていくうえでの問題解決法というのは、鉄則はなく、ケースバイケースで臨機応変に対処していかなければいけません。仕事上で自分がミスをしてしまった時どうしたか、チームの他の人間が大きな失敗をした時に、自分はどのように立ちまわったか、根回しはしながら仕事をすすめるタイプなのか、それともグイグイと他社を巻き込んでいくタイプなのかなど、人それぞれの問題解決法があります。
結果ももちろんですが、過程の面において自分が他人から見ても納得されるような方法を採っているのか、を見られていると感じることが非常に多かったのです。
会社によっては調和を良しとする会社と、独断専行でも結果さえ出せば良いという会社があります。自分が合うかどうかは受けてみるまではわからない面もありますが、空気を読みながら臨機応変かつ一貫性を持つ主張をしていきましょう。
ただエージェントがいればその会社の風土などはおおまかに聞くこともできます。
参考:30代半ば以降のキャリアアップ転職での質問 | 面接対策
30代、転職の面接で大切なコト! - 30代の転職ホントのトコロ
30代の転職は実際のところどうなのか?転職状況や求められる能力など30代転職を成功させるために必要なもの
◎受けが良かった志望動機とは
志望動機は転職面接においても、新卒面接と同様にほぼ毎回聞かれます。正直に申し上げて本当にバカバカしいと思います。
面接を受ける人の大半がその会社でもまあいいかとはおもますが、その会社でなくてはいけない、という理由は持たないでしょう。
直接の動機なんか「生活のため」としか言いようもないですよね。しかし建前をいかに上手くおためごかしできるかも、社会人に必要な能力の一つだと思うしかありません。
「前の会社よりも待遇が良い」とは本音でも言えませんし、「なんとなく楽しそう」とも言えません。やはりここは建前でも前向きなことをアピールしなくてはいけません。
私が言った志望動機の中で特に自分でも会心の出来だったものは「いまの会社でもやりたいことがあるし、やっている。でも技術力がない、この会社にはそれがある」というものです。前の会社でも好きな仕事をやっていてある程度の結果を出していた、結果を出していたからこそ、もっと結果がほしい、そのためには技術力がある会社に移る方が良いという辞める理由で「やりたいことがある」というと「今の会社ではダメなんですか」と間違いなく言われます。
「そこで転職をしなければ自分の夢を実現できないし、実現できれば会社の利益にもなる」ということをアピールすれば、自分の能力と意欲を同時に相手に強く伝えられるのです。
この会社は手応えのとおりに、内定をもらうことができました。
参考:30代転職者に伝えたい面接官の本音:志望動機での差別化|30代・40代の成功転職:地方と東京の違い
◎面接の逆質問で、意欲をアピール
最後に「ではあなたから何か聞きたいことはありますか」と言われるのも定番の質問です。
実際に聞きたいことが面接の中で湧いてくれば問題ないのですが、そこまで考える余裕が無いこともあります。
そんな時には「もし内定をいただけましたら、実際の入社までに私は何を勉強すればよいでしょうか」と聞きましょう。その会社に入りたいという意欲を強く訴え、具体的に努力するつもりもある、職場の雰囲気や他の人間の能力もその質問からうかがい知ることができます。
どうしても思い浮かばなかった際でも、「特にありません」というのは愚の骨頂でしかありません。
困ったときにはこうやって伝えておけば、自分が期待される役割や能力をそれとなく聞き出し、次回面接があればその際の対策にも役立ちますし、相手にも決して悪印象を与えることはないでしょう。
「持っていれば役に立つ資格はありますか?」「他の方はどんなスキルを持つ方が多いですか」などより具体的に聞いても良いです。
職場で自分が働く様子を思い浮かべれば、自ずと質問も湧いてくるでしょう。
30代の転職は兎にも角にも即戦力であることを求められます。
自分がその職場に入ることによって、どんな利益をもたらすことができるのか、その利益を自分がもたらせる具体的な根拠は何なのかなど、徹底的に聞かれるものだと思っておいてください。
曖昧な応えはすぐに見抜かれ、突っ込まれます。模擬面接をしておくに越したことはありませんが、やはり一番役に立つのは実際の面接での場数ですね。
内定後から入社までにしていきたい準備とは
めでたく内定をもらっても、そこが終わりではありません。
もちろんその後の新天地での社会人生活がスタートをしていくわけです。ほっと一息着きたくなるのは人情ですが、あまりに気を抜いてしまっては新天地で活躍できずに「期待はずれか」と思われてしまいます。
ただし定年退職までにまとまった休暇が取れる数少ないチャンスでもあります。
ではどうやって休息を取り、また新しい職場での活躍のための下準備をすればよいでしょうか。
◎内定通知後にはすみやかに今いる会社に伝える
内定をエージェントから連絡される、もしくは直接会社から言われたら大抵の人は大喜びをしますよね。
やはり転職は大きなプレッシャーが掛かるものですから、そのプレッシャーから開放されたら大きな開放感と達成感を得られます。
気分が良くなったらそのまま飲みにでも行きたいところですが、さすがに今いる職場の人間にいきなり伝えてしまうのはやめましょう。
まずは直属の上司に言うことが先決です。
ここは立つ鳥跡を濁さずの精神で、たとえ上司との仲が上手く行っていなかったとしても上司の顔を立てて上司に報告をするようにします。その後は上司が更に上の人間に伝え、退職が受理されるでしょう。退職願や辞表などは特に必要ではありません。
口頭で十分です。非常に親しい同僚には言っておいてもいいでしょうが、基本的には上司から同僚たちへ連絡されることになります。
そして退職希望日を伝えますが、ここで後任者が決まるまでは残ってくれ、もしくはすぐにでも辞めて良いなど言われるでしょう。
ここで退職者としてのミッションは有休を消化してから辞めることです。そのためには迅速な行動が必要です。
参考:円満退社に向けて|転職活動の基礎知識 - type転職エージェント
◎引き継ぎは言われる前に自分から行動する
私の場合は月刊誌の編集でしたので、月単位で仕事のサイクルが回っていました。今携わっている号が校了したらもう仕事に携わること無く、引き継ぎだけして辞めたいという内容を伝えました。それは早めに有休に入り、1ヶ月は有休を満喫してから新しい職場に行きたかったからです。
そのため引き継ぎに必要な資料は退職後からすぐに作成していきました。
自分が持っているもので返却をするもの、資料置き場やこれまでに撮影した写真、原稿で残せるものはまとめておくこと、またスポンサーの担当者などの資料も作りました。
編集者というのは個人に属する仕事が多いので、スタンドプレーになりがちであり、それほど引き継ぎの資料というのは多くないので、3日ほどで終わりました。私がいる間には後任は決まりませんでしたが、資料をまとめておいたので編集長からも特に言われることはなく、スムーズに2週間ほど勤務をしてから有休に入れました。
参考:転職Q&A「退職する際の、「引継ぎ」では何を準備すれば良いのでしょうか?」|【エンジャパン】のエン転職
円満退職するための「引き継ぎ」のポイント5つ | キャリアのことならキャリアパーク
◎入社まで最低2週間は休みを取るには
しかしこのようなケースはあまり多くないようです。実際にギリギリまで仕事をして、有休を消化する暇もなく、新しい職場に移るケースが大半のようです。
しかし有休は労働者の権利でもあるので、引き継ぎさえしっかり行っており、変換するものさえ返してしまえば何を言われても有休に入って構いません。
立つ鳥跡を濁さずの精神は大切といいましたが、相手がこちらに対する義理の精神がないならばそこはこちらも倍返しで対応しましょう。
新しい人材を用意するのは自分の仕事ではありません。残る人間の仕事です。
ただしこのような強行的な手段は同業界に移る場合、これからも仕事で絡む危険性がある場合はやはりやめておきましょう。
2週間ほどの有給を取るにはエージェントの協力が不可欠です。はっきり言ってしまえば両方に嘘をつきます。「○月○日から新しい職場に誘われているので、その1週間前までで出勤を最後にさせてください」そしてエージェントから会社には「○月○日まで引き継ぎがあるので、入社日はその後にしてください」と伝えます。
常軌を逸脱していなければこの程度は問題にはなりません。
もともと求人を出す方もすぐに来てくれるとは想定していませんし、言い難いことを言うためにエージェントが居るのです。
退職前には、有給休暇を消化しないと損ですよ! | 転職エージェントを使い倒せ!各社を徹底比較しました
◎やっておきたい勉強
せっかく休みがもらえたのですから、旅行でもして、余った時間は新天地ですぐに活躍できるように勉強をしてもよいでしょう。中々仕事の時間に追われて資格を勉強する時間がなかったら、このタイミングで参考書を読み込んでもいいでしょうし、新しい職場の人事や上司に「何を学んでおけば役立つか」と前もって聞いておくのも良いです。
1日無駄にダラダラ過ごしていると、2週間でも1ヶ月でもあっという間に過ぎてしまいますから、できるだけ遊びも勉強も密度の濃い時間を過ごすようにしましょう。まただらけて過ごしていると生活リズムが崩れて、また元の生活サイクルに戻すまでには時間がかかります。朝早くおきて、夜決まった時間に寝るといったサイクルは休暇中でも崩さないようにしましょう。
転職先の決定はゴールではありません。新たなスタート地点に立つだけなのです。
そのことを意識して、あらたなるスタート地点で最初過多ダッシュできるように十分に力を蓄えておきましょう。
年収を確実にアップさせたいなら 重視したいポイント3つ
せっかく転職をするのならばできるだけ良い待遇の会社に行きたいものですよね。
私も転職の理由の一つが年収の伸びがないことだったので、年収を上げるためには努力をしました。
そのためには仕事をただ単純に「面白そう」だからと選ぶのではなく、幾つかのポイントを掴んで仕事を選ぶ必要があります。
◎資格が給与に反映される会社に入る
最も確実に年収を上げたいのならば、資格に対する手当が支給されている会社を選ぶようにします。
こういった会社は社員を育成する風土があり、きちんと手当という形で社員の頑張りを評価してくれます。技能手当で基本給に加えて固定としての手当を支給するのは、会社にとっては大幅な人件費の増加になりますが、一時的な報奨金ではなく、手当としてしっかりと評価をするというのが、社員を自分の会社に長くいて欲しい、働き続けて欲しいという意志の表れでもあります。
一時的に資格の取得を奨励してもせいぜい資格試験の費用を負担してくれるぐらいで、社員に対して努力をさせた見返りを用意しない会社も多いです。
資格さえあればその人間が有能といえるとは限りませんが、目標に対し努力をする人間であることが証明できますし、やはり資格を積極的に取得する人間は仕事に対しても前向きな人が多いですよね。
それが自分の給料に反映されるのでしたらこれから先のやりがいにも十分繋がります。自分を高めていく意味でも、働きやすさや会社の社員に対する姿勢を見る意味でも資格取得手当てをくれる会社に入ることは、自分にとって大きなメリットになります。
参考:資格を取ると給与は上がるの? 資格取得に対して会社が行う援助の現状とは? - キャリトピ|転職@type
◎新規事業部の起ち上げに応募をする
私が特に推奨したいのはこれです。
実際に自分が入ったのもIT系の人材があまりいない会社で、ネット上でのプロモーションを専門的に行い、ネットショップを担当できる人材を求めるというものでした。そのためのサイト全体のディレクションや集客のための各種の施策、サイトの内容を充実させるためのコンテンツの作りこみなどをできる人材を求めていました。
私はネットショップをやったことはありませんでしたが、コンテンツを作り、長くファンになってくれるサイトを作る自信は、これまでの経歴からあったので、応募して採用されることに成功をしました。
新規事業部が給料アップにつながりやすく、仕事もしやすいのには以下の理由があります。
・社内に前例のない仕事なので、上からいちゃもんを付けられることが少ない
→ 部長クラスだけではなく、役員クラスが色々と仕事に対して結果を出せ、結果を出せと口を出すだけではなく、仕事のやり方がどうなのかと文句をつけてくることは多いですが、新規事業の場合は年が行っている人ほどわからない内容の仕事が多いので、口を出したくても年配の役員などは出せません(笑)。なにか言ってきても専門用語で返せば、わかったようなふりをしてそそくさといなくなってくれます。あれこれ口出しをされないのはストレスがたまりません。
・基本的にゼロベースなので、成果が認められやすい
→ これまで会社の中になかった仕事をするということは、そこでの売上は0だったということです。もちろん事業部の起ち上げに目標売上などは設定されるでしょうが、1年目から無理な目標を設定されることは少ないです。1、2年目はそれほどプレッシャーもなく、逆に想定以上の利益を出せば評価が上がります。
・顔を広めやすい
→ 既存事業部の欠員補充などの場合はその事業部の中で仕事をすることになり、自分に対しても、しっかりと上司が設定されます。しかし新規事業部の場合は他の面子も転職組であったり、社内のいろいろな部署から集められてきた人間であったりするので、色々な部署の人間と知り合いになりやすく、自分の顔も広めやすいです。社内政治を気にすることもなく、動きやすいポジションと言えるでしょう。
参考:新規事業を受ける際の志望動機の書き方と例 | 就活のことならキャリアパーク
◎将来性のある業界や会社に入る
そしてもっとも重要なのがその会社、そして業界の将来性があるかどうかということです。
私がいた紙の出版関係の仕事は、大手でも単行本や雑誌の売上は右肩下がりであり、不動産で利益を出している何の会社かわからないような状況になっていました。それならば不動産関係の会社にでも行ったほうが、儲けるためだけならばよっぽどいいですよね。
大手の会社に行けば待遇はおしなべて良いですが、それでも沈んでいく業界に行くことは得策ではありませんし、ただでさえ伸びている業界に入れば、運が良ければ自分がなにもしなくても、他の部署が業績を伸ばし、棚ぼた的にボーナスがすごく支給された、なんてこともよくあります。それは単なるラッキーではなく、伸びている会社、業界を見据えた転職をしたかラ結びついているのだと言えます。
だから転職をする会社は、将来性を考えて決めるようにしましょう。
給料を上げるには、自分の実績を会社に認めさせる、そして実績を作るには会社の中のある仕事を受け継ぐのではなく、全く新しい場所から売上を作るのが最も近道になります。そしてお金を集まる会社とは、今伸びている、将来伸びる会社です。これらのポイントを守るようにすれば、年収を上げることは決して難しくないです。
結婚と共に難しさが増す女性の転職
私は23歳のときに結婚をしましたが、以前に比べて転職するのがとても難しくなったように感じています。
面接の時点で、「結婚しているんだね。お子さんの予定は?」と必ず聞かれ、「子供できたらどうせすぐ辞めるんでしょ?」と決めつけたような言い方をしてくるひどい企業までありました。
たくさん勉強して事務系の資格を取得したので、実務経験もあり以前は採用してもらえることが多かったのですが、子供の話を持ち出してくる企業で採用してくれるところはまずありませんでした。
産休や育児休暇など、働いている社員が取る分には問題がないのかもしれませんが、これからすぐ戦力外になるだろうと勝手に予測されてはじかれてしまうのはどうなのかと本当に悲しくなりました。
正社員だけでなく、パート・アルバイトの求人でも「若いんだから子供ほしいでしょ?」と言われ、面接を受けるのが嫌でたまりませんでした。
もっと社会全体が女性が働くということに対して考えなければならないのではないかと思った私の転職体験でした。
女性が転職先を決めるとき考えること
女性が転職する時って何を考えるのでしょう。「正社員で雇ってもらえるのかどうか」ということでしょうか。アルバイトが希望だとしたら「時給の高さや働きやすい時間か」ということでしょうか。
女性が転職する時はいろんなことを考えます。男性はお金のことが1番かもしれません。家庭がある身ならなおさらお給料のことが1番気になって、そこに焦点を合わせているのでしょう。
だけど女性ってお給料のことだけで転職先を決めれないんです。
経済的な問題があればお給料が多い転職先を探すのでしょう。せっぱつまっていない状態で、それでも働かないわけにはいかないから遊んでいるわけにはいかないからと考えての転職は、「自分にとって働きやすいかどうか」ということを大切に考えると思うのです。
「この仕事を続けられるだろうか…」というような不安は働いているうちにじわじわ感じてくるものです。転職先を決める時には「雰囲気はどうか自分に合う職場か」ということ抜きには考えられません。
30代の人間が転職で失敗しないための3つのポイント
転職活動と一口に言っても、転職をする人間の年齢やポジションによって目的も異なるでしょうし、必要な年収の額も違ってきます。
できるだけ自分の思い描いた職場にたどり着くにはどうしたらよいか、30代の人間ならではの成功のためのポイントを挙げてみます。
◎1.自分が求められているスキルやポジションを意識する
20代の転職の場合は多くの人間が初めての転職であることも多く、その時点でのスキルよりもポテンシャルや将来性を期待されて、新しい職場に映る移ることもままあります。
第2新卒という言葉もあるように、新卒から3年後以内ならば未経験の職種にチャレンジする事も十分可能ですが、30代になりと未経験の職種への挑戦は、企業側からもあまり良い目では見られません。それまで築いてきたキャリアを捨てることになるので、収入も大きく下がる可能性が高いですし「何も誇れるものがない」と思われてしまうのです。
30代の場合は少なくとも、後輩への指導経験があり、そこで自分なりにどうやって他人を導いてきたかなど聞かれるケースが多くなります。マネジメント経験とまではいきませんが、リーダー経験のある人間の方がスムーズに転職ができるでしょう。
何かしらのプロジェクトを自分の責任で導いたなどの経験がない場合は、自分なりのアピールできる成功体験ができるまで、転職をしないほうが良いかもしれません。
自分の武器を作ってから転職に望んだほうが良い職場に行ける可能性は高くなるものです。
参考:崩壊し始めた「35歳転職限界説」!?30代後半が求められる業種・職種とは? - NAVER まとめ
◎2.キャリアプランを持って転職する
また転職を考えるに当たり、単純に「今いる職場が嫌だから転職をしたい」という人は多いです。
もちろん私もそうでしたが、だからといって安直に他の職場に移ればよい、などと考えては将来的には大きく年収で差が出てきてしまいます。
20代のうちは職場によってもそれほど年収の差が無いですし、社内でも差がありません。20代のうちは企業からもニーズが高く転職の難易度もそれほど高くありません。
特に20代全般はまだまだ転職市場がにぎわっているため、よほど高望みしなければ転職はさほど難しくはありません。転職を経てスキルを磨くことが結果的に大企業を始めとした収入の良い職場で活躍できる近道になるケースも多々あります。
しかし大きく差が出てくるのは30代からなのです。
30代で自分がどう成長するかで、将来的な生涯年収がかなり上下されてきます。40代、50代の自分の姿を想定し、30代ではそのポジションに付くための戦略を練っていきましょう。
そのためには30代でいかに成長するかを考えなくてはいけません。全く新しい職種に就いても、よほどのことがない限りは劇的にキャリを伸ばすことが難しいです。それよりもこれまでのキャリアを継続していったほうが、素直に出世コースに乗りやすいですし、何よりも転職直後からそれなりのポジションに就くことができます。
30代の転職は年収を下げない転職を心がけるようにしましょう。1からキャリアをやり直していては約10年を無駄にするも同然です。逆に考えるとキャリアを伸ばしていくことができるのならば、何度転職をしても構いません。
最終的に40代になった時に目当ての会社に入っていれば良いのです。
そのために自分の強みを確立して明確なキャリアビジョンを描いている必要があります。
彼女はとても素晴らしく明確なキャリアビジョンをお持ちで、それを実現するためにどうするべきかとの相談をいただきました。
活動の途中でさまざまな壁にもぶつかり苦しい思いをされたのではないかと思いますが、自分のビジョンを実現するために強い思いを持ち続け、できるアクションはすべてやりきり、見事に転職を成功されました。
これまでの経験やキャリアから自分ができることを分かりやすく、かつ魅力的に伝えていかなくてはなりません。得意とする職務能力はもちろん、今後どのようなことにチャレンジしていきたいのか、どういった勉強をしているのか、も併せてアピールできるとなお良し。
自分の思い描いている将来像がはっきりしている人ほど壁にぶつかっても「何としても転職成功を掴むんだ」と強い思いでそれを乗り切ろうと努力できるのです。
◎3.エージェントも専門性の高いものを利用する
転職を成功させるには、これまでも転職エージェントを利用したほうが良いとお伝えしてきました。
多くの職種を網羅したもの、専門性の高いものと特徴は分かれていますが30代である程度のキャリアのある人間ならば、専門性の高いエージェントを使った方が成功する確率は高くなります。
その理由としては、業界を専門としたエージェントのほうが業界に対する専門的な知識が豊富なので、アドバイスも的確ですし、そういったエージェントには企業側もハイスペックな人材を対象とした求人案件を出すのです。年収が800万円以上の求人しか載せないような求人紹介会社もありますし、給与水準や待遇が良いことが多い外資系専門のエージェントもあります。
ゼネラリストを求めるかスペシャリストを求めるかで企業側の要求も異なってきますが、スペシャリストを目指せば転職が成功しない、ということが少ないでしょう。
もちろん私が使ったように、多くの仕事を紹介してくれるエージェントも利用価値は十分高いので、併用することは全く問題がありません。
ただ自分のキャリアに確固としたものがあるのならば、それをより大きく伸ばせる可能性が高いのは、専門的なエージェントです。まずは自分の転職市場での市場価値を色々なエージェントに聞いてみるのも良いでしょう。
20代と30代の転職で最も異なるのは自分の築いてきたキャリアをじっくりと見られて、即戦力として働ける人材として期待されることです。
世間の目は甘くはありませんが、その分待遇の良い求人も多くなり、最初からある程度のポジションを持って迎えられたり、中には新規事業部を起ち上げに関われたりすることもあります。
30代の転職は大きく飛躍できるチャンスと捉えて、挑戦をどんどんしてきましょう。
転職活動で過去に落とされた企業に再チャレンジするのはアリ?ナシ?私の恥ずかしい体験談を参考にしてください!
私が転職活動をすることになったのは20代後半の頃のことでした。大学卒業後、すぐに就職した月刊誌で男性向け誌面やお酒に関する雑誌の編集業務を行う出版社で働き続けていた私ですが、その会社の社風に悩んでいました。
入社3年目で転職を決意
そこは、古い会社だったこともあり、出版社の業界にありがちな男尊女卑な考えの目立つ職場でした。編集者は男性ばかりで、女性は私と同期で入った女性の2人のみでした。先輩の男性からは業務に関する叱責の他、セクハラやパワハラをよく受けましたが、それを上司に相談しても「女性だから仕方ない」とか「色目でも使ってみたら」とか、理不尽なことを言われるばかりで話になりませんでした。
そんな悩みがありつつも、その会社で3年勤めあげた私は、3年目にして遂に転職を決めたのです。
転職活動を始めるにあたって、私は転職エージェンシーに登録することにしました。ただの転職サイトで自分で求人を探すより、個別につくコンサルタントに相談しながら転職先を決めたかったからです。
それに、転職初心者なのでコンサルタントからのアドバイスも期待していました。エージェンシーに登録すると、私の担当としてついてくれたコンサルタントさんの経歴に驚かされました。
私は出版社に勤めてから、一時期ワインに関する編集を長期間携わっていた関係でワインの資格を取っていたのですが、そのコンサルタントさんも日本酒の利き酒の資格を保有していたのです。
お酒の仕事をしている人にはその資格を持つ人はたまにいるのですが、一般の人で持っている人は珍しく、よほどお酒が好きなようでした。それにしても、私の経歴に合わせてその人を担当者にしてくれたエージェンシーのはからいもイキだなと思いました。確かに、そのコンサルタントさんとだと転職活動の話以外の雑談をしていても、お酒や食事の話で盛り上がり、話が弾んで楽しかったです。
そんななか、同業他社への転職を望んでいた私にそのコンサルタントさんが持ってきてくれた求人の案件の一つに気になるものがありました。それは、私が学生時代に受け、落とされた飲料関係の(主にお酒を扱っている)企業でした。
私は、この機会にその企業に再チャレンジしてみようと思い、その求人に応募したいとコンサルタントさんに伝えました。しかし、その企業を一度受けて落とされていたことは恥ずかしくて伝えられず、そのことを隠したままで、企業の面接を受けることになりました。
いよいよ面接の日がやってきました。
面接日当日。面接会場に入ると、面接官が一人座っていたのですが、なんとその人は私が学生時代にその企業を受けた時に私を面接し、落としたその人だったのです。これはばれているかもしれないと内心ヒヤヒヤしながら、面接は始まりました。
しかし、これまでの経歴や特技、自己アピールポイント等の質問をされ、淡々と面接は進んでいきましたが、相手が私に気づいている様子はなく、このまま隠し通せるような雰囲気でした。
そして、最後の質問にさしかかった時のことです。面接官がおもむろに「あなた、この会社を以前受けませんでしたか?顔に見覚えがあるような」と言ってきたのです。咄嗟に私は「いいえ」と返答してしまいました。今思えば正直に話していたら良かったものの、その時はよほど恥ずかしかったのだと思います。結局しらを切り通し、面接を終えました。
後日、その企業からの返答があったとコンサルタントさんから連絡がありました。結果はなんと合格で、内定をもらえることになりました。その連絡に大喜びだった私ですが、コンサルタントさんから思わぬ一言があり、凍りつきました。
それは、私がその企業を学生時代に受けていて落とされていたことを面接官が後で資料で確認して分かったということでした。当然ですが、人事部は当時受けた私の資料を保管していて、私の顔に見覚えがあった面接官はどうしても気になって資料を確認したようでした。
内定はもらえたものの、私が小さな嘘をついたことがばれてしまい、恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。
しかし、私が過去に受けたことを知っていながら、今の私の経歴や能力を見て内定をくれたその面接官に感謝しました。結局その企業よりも良い条件を提示してくれた他の企業に転職することになったので、その企業からの内定はお断りしてしまったのですが、この経験から学んだことはありました。
まとめ
それは、「一度落とされた企業であっても、キャリアを積んで再チャレンジする価値はある」ということと、「恥ずかしさから嘘をついてばれると、もっと恥ずかしい思いをする」ということです。これからももし転職活動をすることがあれば、変な嘘はつかないようにしようと心に誓った出来事でした。