内定後から入社までにしていきたい準備とは
めでたく内定をもらっても、そこが終わりではありません。
もちろんその後の新天地での社会人生活がスタートをしていくわけです。ほっと一息着きたくなるのは人情ですが、あまりに気を抜いてしまっては新天地で活躍できずに「期待はずれか」と思われてしまいます。
ただし定年退職までにまとまった休暇が取れる数少ないチャンスでもあります。
ではどうやって休息を取り、また新しい職場での活躍のための下準備をすればよいでしょうか。
◎内定通知後にはすみやかに今いる会社に伝える
内定をエージェントから連絡される、もしくは直接会社から言われたら大抵の人は大喜びをしますよね。
やはり転職は大きなプレッシャーが掛かるものですから、そのプレッシャーから開放されたら大きな開放感と達成感を得られます。
気分が良くなったらそのまま飲みにでも行きたいところですが、さすがに今いる職場の人間にいきなり伝えてしまうのはやめましょう。
まずは直属の上司に言うことが先決です。
ここは立つ鳥跡を濁さずの精神で、たとえ上司との仲が上手く行っていなかったとしても上司の顔を立てて上司に報告をするようにします。その後は上司が更に上の人間に伝え、退職が受理されるでしょう。退職願や辞表などは特に必要ではありません。
口頭で十分です。非常に親しい同僚には言っておいてもいいでしょうが、基本的には上司から同僚たちへ連絡されることになります。
そして退職希望日を伝えますが、ここで後任者が決まるまでは残ってくれ、もしくはすぐにでも辞めて良いなど言われるでしょう。
ここで退職者としてのミッションは有休を消化してから辞めることです。そのためには迅速な行動が必要です。
参考:円満退社に向けて|転職活動の基礎知識 - type転職エージェント
◎引き継ぎは言われる前に自分から行動する
私の場合は月刊誌の編集でしたので、月単位で仕事のサイクルが回っていました。今携わっている号が校了したらもう仕事に携わること無く、引き継ぎだけして辞めたいという内容を伝えました。それは早めに有休に入り、1ヶ月は有休を満喫してから新しい職場に行きたかったからです。
そのため引き継ぎに必要な資料は退職後からすぐに作成していきました。
自分が持っているもので返却をするもの、資料置き場やこれまでに撮影した写真、原稿で残せるものはまとめておくこと、またスポンサーの担当者などの資料も作りました。
編集者というのは個人に属する仕事が多いので、スタンドプレーになりがちであり、それほど引き継ぎの資料というのは多くないので、3日ほどで終わりました。私がいる間には後任は決まりませんでしたが、資料をまとめておいたので編集長からも特に言われることはなく、スムーズに2週間ほど勤務をしてから有休に入れました。
参考:転職Q&A「退職する際の、「引継ぎ」では何を準備すれば良いのでしょうか?」|【エンジャパン】のエン転職
円満退職するための「引き継ぎ」のポイント5つ | キャリアのことならキャリアパーク
◎入社まで最低2週間は休みを取るには
しかしこのようなケースはあまり多くないようです。実際にギリギリまで仕事をして、有休を消化する暇もなく、新しい職場に移るケースが大半のようです。
しかし有休は労働者の権利でもあるので、引き継ぎさえしっかり行っており、変換するものさえ返してしまえば何を言われても有休に入って構いません。
立つ鳥跡を濁さずの精神は大切といいましたが、相手がこちらに対する義理の精神がないならばそこはこちらも倍返しで対応しましょう。
新しい人材を用意するのは自分の仕事ではありません。残る人間の仕事です。
ただしこのような強行的な手段は同業界に移る場合、これからも仕事で絡む危険性がある場合はやはりやめておきましょう。
2週間ほどの有給を取るにはエージェントの協力が不可欠です。はっきり言ってしまえば両方に嘘をつきます。「○月○日から新しい職場に誘われているので、その1週間前までで出勤を最後にさせてください」そしてエージェントから会社には「○月○日まで引き継ぎがあるので、入社日はその後にしてください」と伝えます。
常軌を逸脱していなければこの程度は問題にはなりません。
もともと求人を出す方もすぐに来てくれるとは想定していませんし、言い難いことを言うためにエージェントが居るのです。
退職前には、有給休暇を消化しないと損ですよ! | 転職エージェントを使い倒せ!各社を徹底比較しました
◎やっておきたい勉強
せっかく休みがもらえたのですから、旅行でもして、余った時間は新天地ですぐに活躍できるように勉強をしてもよいでしょう。中々仕事の時間に追われて資格を勉強する時間がなかったら、このタイミングで参考書を読み込んでもいいでしょうし、新しい職場の人事や上司に「何を学んでおけば役立つか」と前もって聞いておくのも良いです。
1日無駄にダラダラ過ごしていると、2週間でも1ヶ月でもあっという間に過ぎてしまいますから、できるだけ遊びも勉強も密度の濃い時間を過ごすようにしましょう。まただらけて過ごしていると生活リズムが崩れて、また元の生活サイクルに戻すまでには時間がかかります。朝早くおきて、夜決まった時間に寝るといったサイクルは休暇中でも崩さないようにしましょう。
転職先の決定はゴールではありません。新たなスタート地点に立つだけなのです。
そのことを意識して、あらたなるスタート地点で最初過多ダッシュできるように十分に力を蓄えておきましょう。